こんにちは、れおぽめです。
今回は、働くことが正義ではないよ。って話をしようと思います。
そもそも、働けば働くほどに豊かになるわけではありません。
それが事実なら、働き者の日本人は全員裕福になってるはずですが
現実はそうなってはいないですね。
なぜかというと、みんなお金に対してはシビアに管理できるけど
時間に関してシビアになれる人って少ないんですよね。
例えば、僕の友人に会社員をやりながら
自分でビジネスをやっている人がいます。
収益源はどちらかというとビジネスのほうがメインで、
最近ようやく生活できるレベルの収入に到達しました。
その他に週2回くらい病院で深夜のバイトをして、
月20万くらいもらっています。
本人はビジネス一本でやっていきたいようですが、
彼が売るのは高額サービスなので、
月によってはまったく売れないこともあります。
月ごとの収入のムラが激しいので、
固定収入がある安心感は捨てがたいらしく、
ビジネスで生活できるようになってからも、
相変わらず仕事は続けています。
また、職場によっては相当ブラックらしく、
彼の職場は常に人手が足りません。
上司は夜12時に帰宅して朝9時くらいには出勤し、
休みもほとんどないそうです。
人生の大半を職場で過ごしているという状態です。
正直彼が抜けると職場が回らなくなるということもあって、
彼は責任感から仕事を続けているという面もあります。
で、兼業ながら彼のビジネスの売上が徐々に増えてきて、
この調子なら今年中に月収100万くらいはいきそうだねと話していた矢先に、
フルタイムで働いていた彼の同僚が突然の失踪。
その同僚は重度の認知症の父親がいて、
仕事が終わるといつも病院の父親の元へ向かいっていたそうです。
父親は徘徊癖があって、彼はそれを見張っていなければならず、
彼がうたた寝すると父親がこっそり抜け出すので、病院では一睡もできません。
そして朝が来るとまた出勤して、夜遅くまで仕事をします。
そんな生活をしばらく続けた結果、
ついに同僚は精神に異常をきたし、父親と一緒にいなくなってしまいました。
数日後に二人とも山の中で無事発見されて連れ戻されたのですが、
まともに仕事ができる状況ではなく、そのまま休職しました。
結局その穴埋めは友人がやることになり、
最近は出勤日数が飛躍的に増えて、
もはや自分のビジネスどころではなくなってしまいました。
かろうじて売上は保っていますが、
まったく売上アップに繋がる作業ができていない状況です。
仕事は大変らしく、いつもくたくたに疲れています。
まぁバイトの給料はアップしますが・・・
彼のビジネスの伸びしろを考えたら、その影響はあまり大きくないです。
彼はめちゃくちゃ頑張って仕事をすることによって、
毎日お金を失い続けているということに、
もう少し自覚的になった方がいいなと思いました。
だって、例えば将来月収を100万円伸ばせるにもかかわらず、
その実現が1ヶ月遅れるということは、
100万円のお金を失うことと同義だからです。
(1日あたり33,000円の損)
会社員の給料が1日2万円だとしたら、
彼は眠い目をこすって出勤し、半日ふらふらになるほど働いて、
1万3000円をドブに捨ててきたということになります。
10日出勤すれば13万円、20日出勤すれば26万円の損失です。
ちなみに彼はかなりの節約家で、食費を数百円切り詰めたり、
割引クーポンを集めたり、移動は極力自転車を使ったりと、
日々の出費を抑えることに余念がありません。
旅行などをするときも必ず安いホテルや安い交通手段を探し、
数千円の節約に成功すると大きく喜んでいました。
その一方で、毎日1万3000円ずつ現金を
捨てているという事実に彼はまったく気付いておらず、
僕がそれを伝えると「確かに!!」とショックを受けてました。
まあ職場の上司や同僚に同情して頑張ってしまう気持ちもわかりますが、
アドラー的に言えばそれは「他人の課題」です。
必ずしもバイトである彼が背負わなければならない責任ではありません。
彼と似たような状況に陥っている人は非常に多いです。
例えば「将来ビジネスで成功して月100万稼ぐ!」と
決意したにもかかわらず、
日々の仕事やバイトを優先するあまり、
なかなか作業に手をつけることができない人とか・・・。
必死にお金を節約して無料サービスや格安サービスにこだわった結果、
何ヶ月もビジネスで遠回りをしたりとか・・・
結果的に成功が遅れることによって、
仕事やバイトで稼いだ金額や節約した金額を
圧倒的に上回る金銭的損失を被っているということについては、
気付いてすらいないケースが多いです。
もちろん目先の生活費が足りないのであれば、
バイトしたり、節約したりということは必要なので、
決して間違った行動ではありません。
しかし貯金がそれなりにあって、
今すぐ生活が破綻するというわけでもない場合は、
一定期間はビジネスに集中し、必要なものには投資して、
成功までの期間を数ヶ月でも短縮した方が、
結果としてお金を損しないで済む、
ということは覚えておいてもいいでしょう。
、、、まあこの考え方が行き過ぎると、
「1日休むと3万円失う!」みたいな脅迫観念に囚われるようになり、
まったく仕事を休めないワーカーホリックになってしまいますが(笑)
行き過ぎは良くないですけど、働き続けることで損するかもしれないという感覚は持っておいた方がいいですね。
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